体調不良なのに、ワンオペ子育てで休めずにしんどい・・・。
子どもの夜泣きで、今日も睡眠不足。昼も夜も眠れなくてもう限界!
ワンオペで子育てを頑張っているのに、誰からも評価してもらえずツライ・・・。
ワンオペ子育てをしているママの中には、子育てによるストレスで、気持ちが落ち着かない日々を過ごしている人もいるのではないでしょうか。
ワンオペ子育てには、経験者だけにしか理解してもらえないしんどさも多くあります。
こちらの記事では、実際にワンオペで3人の子どもを育てている筆者が、以下の内容について解説します。
- ワンオペ子育てがしんどい5つの理由
- しんどいワンオペ子育てから解放される5つのコツ
- しんどいワンオペ子育てを卒業する6つの具体的な方法
ワンオペ子育てに疲れを感じているママは、こちらの記事を最後まで読んで「しんどいワンオペ子育て」から卒業しましょう!
ワンオペ子育てがしんどい5つの理由

ワンオペ子育てがしんどい理由は、以下の5つです。
- 体が痛くても熱が出ても休めない
- 理由不明のギャン泣きにストレスを感じる
- 子どもの夜泣きで睡眠不足が続く
- パパの自由行動をうらやむ
- 頑張ってもほめられない
ワンオペ子育てにつらさを感じる原因を知るためにも、しっかりと確認していきましょう。
1.体が痛くても熱が出ても休めない
ワンオペ子育て中のママは、体が痛くても熱が出ても休めません。なぜなら、小さな子どもは、大人が子育てを放棄すると生きていけないからです。そのため、ママの体が腱鞘炎や腰痛で痛くても、風邪を引いて発熱しても、ワンオペ中はとにかく1人で面倒をみるほかありません。
結果、体調不良がより悪化することから、しんどさを感じるママが多いです。
2.現在不明のギャン泣きにストレスを感じる
子どものギャン泣きは、ママの神経をすり減らす原因のひとつです。
子どもには、何をしてもギャン泣きする時期があり、落ち着かせる方法がない状態で泣き声を聞き続けるママは、とてもしんどくなります。
人が不快に思う周波数は、2,000〜5,000ヘルツと言われています。例えば、警報音や黒板を爪で引っかく音が同じ周波数ですが、実は子どものギャン泣きの周波数も、2,000〜4,000ヘルツとなっています。
3.子どもの夜泣きで睡眠不足が続く

ワンオペ子育ては、子どもの夜泣きと昼間のお世話による睡眠不足でしんどさを感じることも多いです。
夜泣きは、生後6か月頃から約半年間続き、毎晩のように夜中に起こされます。抱っこやトントンの効果もなく、何時間も泣きやまないケースもあるため、自分の方が泣きたい気持ちになるママも多いでしょう。
さらに、どれほど子どもが泣いても、泣き声に全く気付かないパパも多く、ママは「なんで自分ばっかり」と、より強くしんどさを感じます。
4.パパの自由行動をうらやむ
ママがひとりで何かしたいとき、子どもの面倒を見てくれる人を探すことから始めなければなりません。そのためには、あらかじめスケジュールを組み、家を出る時間から帰宅するまでの時間を逆算して考えることが必要です。
一方、パパの中には、仕事の帰り道にふらっと買い物をしたり飲み会に行ったりと、ある程度自由に過ごしている人もいるのではないでしょうか。
パパだけが自由に行動するのを繰り返されると、ママは、自分ばかりが簡単に自由行動ができないことに不平等さを感じて、しんどくなります。
5.頑張ってもほめられない
頑張っている自分を誰もほめてくれないことも、ワンオペ子育てのママがしんどくなる原因のひとつです。
一生懸命に家事や育児を頑張っているのに、周りからは「それが当たり前のこと」と思われがち。つらくて自分の母親に相談しても「母親なんだから頑張らないと」なんて言われると「もう頑張ってるよ」と言い返したくなりますよね。
ワンオペで子育てをして頑張っているのに、誰も評価してくれない悲しみからしんどさを感じてしまう人は多いです。
しんどいワンオペ子育てを解決する5つのコツ

しんどいワンオペ子育てを解決するコツは、以下の5つです。
- 手抜きすると決める
- 罪悪感を持たない
- 他の人と比較しない
- 気持ちを吐き出す
- サポートを頼む
それぞれ解説していきますので、確認していきましょう。
1.手抜きをすると決める
しんどいワンオペ子育てを解決したいなら、必要なことだけしっかりやり、他は手抜きをすると決断しましょう。
子育てや家事のすべてを完璧にこなそうとすると、いくら時間があっても足りません。例えば、夜ごはんや掃除などは、手抜きをしてもどうにかなる家事です。
手抜きすればするほど自分の時間が増え、心にゆとりを持てるようになります。
2.罪悪感を持たない
ワンオペ子育てをしていると苛立つ場面も多く、衝動的に子どもに怒鳴ってしまうことがあるかもしれません。しかし、怒ったことに対して必要以上に罪悪感を持つことはやめましょう。
罪悪感を持ちすぎると「ママ失格かも」と自分を責めて、マイナス思考になりがちです。子どもは、怒られた場面だけでママの愛情を判断している訳ではありません。衝動的に怒ってしまったときは、怒り過ぎてしまった点を謝罪したり、抱きしめて大好きなことを伝えたりしてみてください。
罪悪感を持ち続けるよりも、その後のフォローをすることで、ママも子どももしんどさから解放されます。
3.他の人と比較しない

他人と比較してしんどくなるよりも、自分が幸せになることを考えましょう。例えば「ママ友がいつも充実しているようでうらやましい」「あの人の子どもは静かで育てやすそう」など、自分に関係のないことを考えても仕方がありません。
それよりも「子どもの寝顔がかわいかった」「今日はいつもより落ち着いて過ごせた」といった、小さな良かったことを探してみましょう。
他人と比較してあれこれ悩むよりも、自分軸で物事を考えるクセをつけた方が、しんどさは少なくなります。
4.気持ちを吐き出す
ワンオペ子育てのしんどい気持ちは、言葉にして吐き出しましょう。言葉にせずに考えてばかりいると、ストレスで自律神経が乱れ体調不良になります。
仲の良い友達に話を聞いてもらったり、同じ境遇のママがいるコミュニティで話してみたりしてみてください。定期的に気持ちを吐き出してガス抜きすればストレスが発散されて、しんどい気持ちが少し楽になります。
5.サポートを頼む
体や心が疲れたら、夫や家族、行政にサポートを頼みましょう。我慢を続けると、過労で倒れたりうつ病などの精神疾患を発症したりする可能性があります。
実は、産後1年以内の女性の死亡原因は「自殺」が最も多く、この背景には家庭の問題や子育ての悩みなどがあります。※
精神的に追い詰められる前に「睡眠不足でつらい」「ストレスで子どもに優しくできない」と、必ず助けを求めてください。
夫も行政も、あなたが声をあげて初めて気づくケースがほとんどなので、早めにサポートを頼み、つらいワンオペ子育てから解放されましょう。
※参考:いのちさあさえる自殺対策推進センター「妊産婦の自殺の状況 <警察庁 自殺統計からの分析>」
しんどいワンオペ子育てを卒業する6つの改善方法

しんどいワンオペ子育てを卒業するための、具体的な改善方法は以下の6つです。
- 宅配サービスや時短家電をフル活用
- 体の痛みや体調改善、予防に努める
- イライラする原因を見つめ直す
- 気分が落ち込むならSNSを見ない
- 地域のコミュニティやオンラインコミュニティに入る
- ファミリーサポートや一時預かりを利用する
それぞれ解説していきますので、できるところから取り組んでみましょう。
1.時短家電をフル活用する
ワンオペ子育てを少しでもラクにするために、時短家電をフル活用しましょう。1日に家事をしている時間は、約4時間と言われていますが、時短家電を活用すれば大幅な時間短縮が可能です。
例えば、電気圧力鍋は鍋を見張る時間、乾燥機付き洗濯機は洗濯物を干す時間が短縮できます。家事にかかっていた時間を自分のために使えるため、横になって休んだり好きなテレビをみたりしてリラックスできますよ。
2.体調不良を改善する
体の痛みや熱による体調不良の改善は、優先順位を高くしましょう。体がしんどい状態でワンオペ子育てを続けると、改善するまでに時間がかかったり、最悪のケースでは入院が必要になったりすることもあります。
もしも、風邪で熱があるのに病院に行けないのであれば、オンライン診療を活用するのもひとつの手段です。体調不良から解放されると、ワンオペ子育てのつらさからも解放されるでしょう。
3.イライラする原因を見つめ直す

ワンオペ子育てから卒業するには、イライラの原因を理解することが大切です。
原因を見つめ直すには、イライラした感情を紙に書き出す「エクスプレッシブ・ライティング」がおすすめ。感情を客観的にみることで、ストレス軽減などの効果が期待できると言われています。
ただし、精神疾患で通院している人には逆効果な場合がありますので、必ずかかりつけ医に相談してから始めてください。
エクスプレッシブ・ライティングのやり方は、マイナビニュースの「エクスプレッシブライティングとは? 効果ややり方、書き方のポイントを解説」を参考にしてみてください。
4.気分が落ち込むならSNSを見ない
SNSで気持ちが落ち込むくらいなら、アプリを削除して見ないようにしましょう。「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、他人のことは自分よりも優れて見えがちです。
例えば、同じ子育てママがいつも楽しそうな投稿をしていると「自分はこんなに大変でつらいのに」と落ち込んでしまいます。SNSを見て自分を卑下してしまうくらいなら、自分が楽しくなる方法を探したほうがしんどくなりません。
5.地域のコミュニティやオンラインコミュニティに入る
ワンオペの子育てをしている人こそ、地域やオンラインのコミュニティに入りましょう。ワンオペ子育てをしていると、自分の世界に引きこもってしまうママは多いです。ですが、コミュニティに参加すれば、同じ境遇のママたちに共感してもらえるため、抱えていた気持ちが楽になることもあります。
またコミュニティでは、ワンオペ子育てをしているママが「実際に行っているコツ」を聞けることもあり、とても勉強になるでしょう。
6.ファミリー・サポートや一時保育を利用する
ファミリー・サポートや一時保育を利用するのも、しんどいワンオペ子育てを卒業する有効な手段です。それぞれどのようなものか解説していきます。
ファミリー・サポート
ファミリー・サポートとは、地域で相互援助を行うサポートサービスのことです。子どもを預かって欲しい人と援助をしたい人が会員となり、相互援助を行うしくみになっています。
ファミリー・サポートでやってもらえることには以下のようなものがあります。
- 保育園への送迎
- 放課後の子どもの預かり
- 冠婚葬祭時の預かり
- 買い物や病院で外出するときの預かり
ファミリーサポートの預かり場所は、援助をする会員の自宅や近隣の児童館などです。
対象者と利用料金の相場はこちらです。
| 対象者 | 利用料金 |
| 生後4か月~小学6年生までの子ども | 約500~1,000円/時間 |
※対象者や利用料金は市区町村によってことなります。
会員登録方法や詳しい内容は市区町村によって異なりますので、「お住まいの市区町村+ファミリーサポート+申込(例:世田谷区 ファミリーサポート 申込)」で検索してみましょう。
一時保育
一時保育とは、子育ての負担を軽減してリフレッシュすることを主な目的としていて、保護者の代わりに保育園などで一時的に保育してもらう制度です。
一時保育では以下のようなときに預かってもらえます。
- 買い物やリフレッシュをしたいとき
- 病気で入院するとき
- 就業や就学をするとき
対象者と利用料金の相場はこちらです。
| 対象者 | 利用料金 |
| 保育所に通っていない就学時前の子ども | 2,500~3,000円/日 |
※施設によって対象年齢や利用料金には違いがあります。
利用方法は施設によって異なりますので、詳しくは「お住まいの市区町村+一時保育(例:世田谷区 一時保育)」で検索したり、役所に確認してみてください。
ファミリー・サポートや一時保育などを活用すれば、ゆっくり昼寝をしたりひとりで買い物をしたりとリフレッシュできますので、積極的に使ってみましょう。
ワンオペの子育てママはやることが多くて、全部完璧にこなそうとすると時間が足りずにしんどくなります。しかし、時短家電や子育て制度を利用するなどして、手抜きをするコツをつかめば一人の時間を作り出すことは可能です。
優先順位の高いものをこなし、低いものはとことん手抜きして、しんどい子育てから卒業しましょう!
